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2020.03.06 新型コロナウイルス
高校の先生はどうしている?

文部科学省より「新型コロナウイルス感染症対策のための 小・中・高等学校等における臨時休業の状況について
(令和 2 年 3 月 4 日(水)8 時時点・暫定集計)」という文書が公開されました。
マスコミでは小中高校の臨時休業に関わるニュースが連日出ていますが、実際のところどうなっているのかあらためて見てみます。


97%の高等学校が休業!

*ただし、東京都の私立学校等は調査中につき含まず
*島根県では高等学校35校が現時点では臨時休業実施見送り

上記*のように条件はあります(条件詳細は下掲載表の※参照)し、
あくまでも暫定集計結果ですが、
全体傾向は見えてきたかと思います。やはりほとんどの高等学校が臨時休業しています。

 

臨時休業期間も長期に

また、公立学校の臨時休業期間を見ると「3週間以上4週間未満」「31.8%」にも及んでいます。自宅待機推奨期間がかなり長期に渡る高等学校も多く、迎え入れる側の大学・短大・専門学校のオープンキャンパス広報もなかなか厳しいものが続きそうです。

※1都道府県知事所轄の私立学校について、東京都の私立学校については調査中のため本集計に含んでいない。
学校設置会社立の私立学校については、9 自治体が未回答であり本集計に含んでいない。
※2 臨時休業を決定した学校数は現時点において所轄庁である都道府県等が把握している数であり、現 在確認中のものは含まない(全学校数には含む)。
※3臨時休業の実施見送りの方針を示している自治体の状況(都道府県を通じて報告のあったもの)
<都道府県立学校> 高等学校35校
【設置している全ての学校について見送り】
・島根県(高等学校35 校)
※4「臨時休業の期間」における「その他」は、「春期休業の開始日までの間」など具体的な終期が明示されていないもの。

 

 

高等学校教員は基本的には勤務!

それでは、臨時休業中、高等学校教員はどうしているのでしょう。
「公立学校の教職員の出勤等の服務」についても文部科学省が「新型コロナウイルス感染症対策のための小学校,中学校,高等学校 及び特別支援学校等における一斉臨時休業に関するQ&Aの送付につい て(3月4日時点)」というQ&A文書の中で答えています。

「休校中において、公立学校の教職員の出勤等の服務はどのように取り扱われるのか」というQに対して、以下のアンサーを紹介していますので、抜粋いたします。

公立学校の教職員については,基本的には勤務することとなりますが,教職員本人が 罹患した場合には病気休暇等を取得させることや,教職員が濃厚接触者であるなど当該 教職員が出勤することにより感染症が蔓延する恐れがある場合には在宅勤務や職務専念義務の免除により学校へ出勤させないようにすることなど,各地方公共団体の条例等に のっとり教職員の服務について適切な取扱いを行っていただきたいと考えております。 なお,教職員が勤務するに当たっては,在宅勤務や時差出勤を推進するようお願いいた します。また,教職員が学校へ出勤しない場合においては,在宅勤務や職務専念義務の 免除等の措置の趣旨を踏まえるようお願いいたします。
さらに、今回の臨時休業により教職員自身の子の世話を自宅等において行う必要がある場合においても、在宅勤務や特別休暇の取得等により、適切にご対応をお願いしたいと考えております。

公立学校の教職員については例外を認めつつも、基本は勤務です。
なお、在宅勤務や時差出勤を推奨しているようです。

 

高等学校の教員のご都合も考えて対応

さて、苦戦するオープンキャンパスの代わりに、この機会に高等学校訪問を強化するのはどうでしょうか?
また、休業明け早々を狙い撃ちすると言う手もあります。
(当然、ウィルス対策は万全でお伺いできることは最低限の条件ですが、それができるなら)広報強化策の一つではあると思います。

ただし、この時、高等学校側の立場で考え必要性があります。
高等学校では、臨時休業したためにできなくなった授業や試験、課外実習、進路指導等々・・・これらをいかに取り戻すか再開したときの備えだったり、実際に再開直後の対応だったりで、その頃の先生方は手一杯、ということが考えられます。

3.11東日本大震災のときの休業時のノウハウの残っている高等学校ばかりでは決して無いと言えましょう。

こういう時の高等学校訪問で大事なことは「自己都合の払拭」です。こちらにも都合はありますが、高等学校にも都合があります。特にイレギュラーな事柄で困っているときに、私たちが「自己都合」を押し付けていると受け取られならないように心がけておきたいものです。

無駄なく訪問するにはノーアポが理想かもしれません。
しかし、こんなときにはノーアポはできるだけ避けたほうが良いです。

また、進路指導に熱心な担当教員が在宅勤務や時差出勤でいらっしゃらないかもしれません。誰でもいい?そんなはずはありません。担当教員の確認の意味も込めてアポをとってみてください。

なお、貴学の他の(あるいは前任の)高等学校訪問者が当該高等学校の担当教員を知っている場合は、当然のことながらその先生を名指しで確認すべきです。貴学学内で担当者の情報共有ができていないことがバレたら信用ガタ落ちです。

忙しい時のノーアポ訪問は継続につながらない恐れはあります。
高等学校との約束を守って、さらにお役に立つ情報をご提供ください。

 


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